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深夜船長室
2007 / 04 / 04 ( Wed ) 気づかないうちになっている。 波に追われてはいけない、時間に消費される側になってはいけない。 波に向かい超え、時間を消費してやる側にならなければならない。 出航日からの手持ち無沙汰感、というか空虚感。 出航が目的でない。出航の準備の寄り合いから、それ以前から 今はもう船を下りた相棒と長い間準備し、二人だけで耐えてきた。 そのことを忘れて腑抜けてはならない。 出航は目的でなく、一歩目、後悔でない航海それ自体が目的だ。 そのためには早く海図を書かねばならない。 緩んでいる。 新しい相棒による慣れ、そのクルー自体の安堵からくる馴れ合い。 よくない。 俺じたい。そしてそのクルー自体が緩むきっかけになる。 数ヶ月前の孤独状態 四面楚歌のころを思い出せ。 例え、その長く重い労が気づかれまいと、相棒が船を下りようと クルーから軽んじられようと、道化のようになっても (まぁそんなことはないんだが) クルー同士が我々を超えていると感じてたとしても。 求めてはならない。 孤独と忍耐の代償を。 例えそれを成してきた者が己のみになっても。 常に孤独にならねばならない。 口重くならなければならない。 守られていることを気づかせてはいけない。 そして何より、名目より、実として守り、生かさねばならない。 相棒が船をおりた今となっては、 新しい相棒すら守らねばならない立場なのだ。 気づかれずに。 強く静かに 黒い涙を流せ。 船のゆくさき 船の航行それ自体 両者ともに俯瞰せねばならない 誰より鋭く 手を緩めることなく 鴉は鷹のように 長く強く飛ぶことをせねばならない。 PR |
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